職業用の直線縫いミシンとロックミシンを持っています。
2台も持っているのに、
これだとジグサグ縫いができないので、ボタンホールが出来ません。
なので、ボタンホールは手縫いです。
これは結構な手間なので、
いっそジグザグ縫いのミシンを買おうかー
と、ちょくちょく考えます。
毎回ふみとどまるのには、二つ理由があって、
3台もミシンを所有するってどうなんだ?っていうことと、
もう一つ、
それは、穴糸のことが好きだからです。
穴糸というのは、ボタンホールを手でかがるための糸で、
ボタンつけ用の糸くらいの太さがあって、
絹100%というのが素敵なところです。
この穴糸は、あんまりどこにでも置いてあるものではなく、
大きめの手芸屋さんでも、色数が少なかったり、
それでいて、商店街の昔ながらの手芸屋さんの奥の陳列台のそのまた陰、
みたいなところに、台紙に年月を感じさせる風貌で眠っていたりします。
とてもとても愛らしい糸です。品格もあります。
わたしは、これまでの人生で、自分以外に
「穴糸買わなきゃ」とか「穴糸ってこのへんだとどこに売っている?」
とか、言っている人を見たことがありません。
もしもジグザグミシンを買ったら、
わたしまでこの穴糸との関係を断つことになってしまう!
しかもわたしから・・・!!
左上のは、今は亡きひょうたん印の穴糸。
手前の3つは、偶然入ったリサイクルショップで1つ50円だったので、
とりあえず、持っていなさそうな色を買い取りました。
オリヅルさん(右上)でつくってくれているから、絶滅することはないと思う。
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